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足利、銘仙工場へ

2018/09/27

2018年9月27日更新
くくりでは足利や秩父の銘仙ストールを販売しています。

こちらのストールは、NHKあさイチ8月の放送で紹介されていた織物メーカー、栃木県足利市のガチャマンラボさんによるものです。
本日はその銘仙ストールについてお話させていただきます。

素材は昔とかわらず絹100%です。
つくりかたもすべて昔ながらの方法です。
じつは白い生地を買ってインクジェットでプリントするほうが簡単にたくさんできるのですが、同社は昔と同じ方法にとことんこだわっているそうです。


見学した工場、半世紀以上経過しているとても珍しいシャトル織機が元気に働いていました。
そのシャトル、当店にも展示されていることお気づきでしょうか。
ごくまれに詳しいお客さんから、
「なつかしい、杼(ひ)だ!」
の叫び声がきこえます。
緯(よこ糸)を左右に運んでいるのが杼(ひ)=シャトルです。
じつは今の織機にシャトルは無いんです。
水や空気で緯(よこ糸)を素早く飛ばす仕組みが開発されて、高速、しかもたくさん織れる織機が主流です。
当店の織物のストールは、全てこの古いシャトル織機でつくられています。
その証拠は当店のストール、その左右端をみるとわかります。
プレミアムジーンズでよく耳にする「セルビッチ」=  生地の耳がちゃんとついていることがわかります。


先に染めたシルク経糸を仮織りし、捺染(色柄を染める)、仮織りの緯(よこ糸)を抜き取る、その経糸を織機にセットし再び仕上げ用の緯(よこ糸)を打ちこむ = 織る(本織り)、聞くだけで気が遠くなるすべてがほとんど手作業によるものです。
その方法でつくらてた着物を、銘仙と呼ぶそうです。
この銘仙、大正から昭和のはじめ頃までは流行服としてたくさん生産されていました。その後、洋服が一般的になった頃から需要が激減。八王子、秩父、桐生、伊勢崎、足利でさかんにつくられていた銘仙は、今では秩父と両毛地区にほんの数社が残るまでに減ってしまったそうです。

着物を着た方をよく見かける神楽坂、ごくまれに昔の銘仙を着た若い方を見かけることがあり嬉しく思います。
そんな銘仙ファンの方、また着たことないけど着物に興味がある方、今つくられている当店の新しい銘仙を是非お試し下さい。
自画自賛になりますが、絹の風合い、彩り、とても素敵に仕上がっています。

オンラインショップでは埼玉県秩父市の銘仙ストールを販売しております。

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