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ウールストールの洗い方

2017/02/08


毎日、寒さが厳しいですね。
外と中の寒暖差の激しいこの季節には、ウールの素材のストールは必須ですよね。

ストールは首に巻くもの。ウールは撥水性のある素材ですが、暫くの間使ってしまうと匂いや汚れは気になりますよね。
お客様からも汗や食べ物の汚れが気になったり、化粧品の汚れがついてしまった時に洗う事はできない?と聞かれる事もよくあります。
冬場はほぼ毎日使用するもの。その都度クリーニング屋さんに持って行くのも面倒です。

「ウール素材のものを洗濯したらすごく縮んでつかえなくなった」という話もよくありますよね。
ウールという素材はどうしても縮みやすい性質です。
ウールの表面はウロコ状になっており、水に濡れるとウロコ部分が広がってしまいます。
さらに揉みや擦れなどの力が加わると繊維が絡み合ってしまい、縮んでしまいます。

しかし、ウールに適した洗い方をすれば
お家でも気軽にウールストールを洗う事ができます。

ウールストールの洗い方

【用意するもの】
・お洒落着用洗剤
・洗面器、桶(家庭の洗面台でも大丈夫です)
・ゴム手袋
・大きめのバスタオル
・ハンガー2本




⑴ まずは、洗面器に浸かる位の水と適量の洗剤を入れて均一に混ぜ洗浄液をつくります。
 ※この時、水温は30度以下にしてください。高温だと縮みやすくなってしまいます。


⑵ ストールを軽く折りたたみ、たたんだ状態で洗浄液の中へ



ウールは摩擦によって縮みやすくなる性質です!
   揉んだり、擦ったりしないよう手のひらでやさしく押し洗いします。(20~30回程度)


⑷ 綺麗な水と入れ替えながら泡がでなくなるまで濯ぎます。



⑸ 洗面器に綺麗な水と柔軟剤を入れ、かるくかき混ぜ、ストールを3分間浸します。




⑹ バスタオルを広げた上からシワにならないように形を整えながらストールを広げ、端からバスタオルをくるくる優しく丸めます。この工程を数回繰り返し、脱水します。




⑺ ハンガーを2本使用し、M字にセット。
  重さを分散させて、陰干しで自然乾燥させます。(直射日光は色あせや黄ばみの原因になります
  ※ハンガーに干す際、重みによって型くずれの原因になるので大判のボリュームのあるウール素材は平干しがオススメです。


⑻ アイロンが必要な際は、中温で生地から1cm浮かせた状態でスチームでアイロンをかけてください。
  フリンジ部分は特に縮みが気になる箇所です。伸ばした状態でスチームをあてて最後に手ぐしで毛並みを揃えてください。


少し面倒ですが、丁寧に洗ってあげる事で物持ちがよくなり、長くお気に入りのウール素材を楽しんでいただけますよ。
※上記のように丁寧に洗う事で風合いを損ずに縮みを最小限に押さえる事はできますが、洗う前と全く同じ状態に戻すことはできません。ご注意ください。


それでも、もっと気軽に洗いたいという方…
くくり神楽坂には、わざと仕上げの段階で縮絨させたウールストールの取扱いもございます。
シワ感のある糸になるので、「縮み」という点では洗って簡単に干してもさほど縮みは気にならず、さらにシワも気にせずにアイロンいらずで使用する事ができます。もちろん、コンパクトにもなるので持ち運びにも便利です。

さらにあえて干す際に丸めたりシワを作ったりして干すと、表情が変わりカジュアル感のあるストールになるので
長年使用して何か違った感じに巻きたいウールストールがあれば試してみてください。(素材や織りによって縮み方が変わります。)

ウール以外にも、シルクや綿の洗い方など、詳しくはスタッフへお尋ねください。(またブログでもご紹介いたします)
素材によって洗い方を変えるだけで、長く綺麗な状態でストールを使っていただけます。

ぜひこの冬、チャレンジしてみてください。

kukuliスタッフ

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